携帯ゲーム機 SteamDeckレビュー[時間を吸い尽くす悪魔] 

雑記

1ヶ月ほど前にSteamDeckという携帯型ゲーム機を購入しました。
大体50時間程触ってみて思ったことなどをまとめていこうと思います。 

SteamDeckとは 

Steam Deck
販売中

SteamDeckはValve社の開発した携帯型ゲーミングコンピュータになります。 
2022年2月25日に海外で先行販売され、日本では同年12月17日に発売されました。 
NintendoSwitchみたく携帯ゲーム機として遊べるほか、専用のドックなどからモニターにも接続できます。 
SteamDeckでは主にSteamのゲームを遊ぶことができます。 

購入した理由 

購入した理由は2つあります。 

たくさんのゲームタイトルを遊べる携帯ゲーム機な点

1つ目はたくさんのゲームタイトルを遊ぶことができる携帯ゲーム機な点です。 
現在、携帯ゲーム機と言えばNintendoSwitchが有名ですが、SteamDeckではNintendoSwitchではリリースしていない多くのゲームを遊ぶことができます。 
NintendoSwitchとSteamDeckを持っていれば、ほとんどのゲームを携帯して遊べると言ってもいいほどです。

開発しているゲームを携帯ゲーム機で遊ばせることができる点 

2つ目は開発しているゲームを携帯ゲーム機で遊ばせることができる点です。 
私はSteamへのリリースに向けてゲームを開発していて、体験版をリリースしています。 
開発しているゲームは以下のリンクから確認できます。 

RIDLE on Steam
RIDLE is a 2D action game where you run around the stage in all directions.

また、1月15日(日)に東京ゲームダンジョン2というゲームイベントにゲームを出展する予定があました。 

東京ゲームダンジョン 4 ► 2024年1月20日(土)・21日(日)東京・浜松町でインディゲーム展示会を開催!
「東京ゲームダンジョン」は個人や小規模チームが制作するデジタル・ゲーム(インディゲーム)の展示会です。手頃な出展料と充実した設備で、気軽に作品を出展・試遊できるイベントを目指しています。主催者も個人でゲームを作っているインディ開発者です。みんなで国内のインディゲームを盛り上げましょう!


元々ゲームを試遊できるように追加の機材の購入を予定していまして、「ゲーミングPCをもう一つ増やすより、SteamDeck購入するほうがよくね?」と考え購入に至りました。 

購入したもの 

SteamDeck本体(256GBモデル) 

SteamDeckには[64GBモデル]、[256GBモデル]、[512GBモデル]の3つのモデルがあります。
各モデルの違いは以下になります。 

Steam Deckがついに上陸!
Steam Deckが日本、韓国、台湾、香港での販売を開始しました!

SteamDeck ドッキングステーション 

ドッキングステーションはSteamDeckに拡張性を追加する機器になります。 

Steam Deck :: ドック
販売中

SteamDeckをモニターに表示させたり、キーボードやマウスを接続することなどができるようになります。 

購入費用

SteamDeck本体(256GBモデル)の値段は79,800円でした。 
SteamDeckドッキングステーションの値段は14,800円でした。 

合計金額は92,600円になりました。 

本来はSteamDeck本体とドッキングステーションの予約料金として2,000円かかりますが、早期予約で実質予約料金が無料化されました。

一番安価なモデル(64GBモデル)を購入しなかった理由

私はSteamDeck本体の3つのモデルの中から256GBモデルを購入しました。 

一番安価なモデル(64GBモデル)を購入しなかった理由は二つあります。 

ストレージ容量が少なすぎる 

一番安価なモデルでは64GBストレージが搭載されていますが、大容量のゲームを遊ぶ際にはストレージ容量が足りなくなってしまいます。 
例えば、スクエアエニックスからリリースされているFFⅦリメイクを遊ぶために必要なストレージ容量は100GBになります。全然足りません。 

Access Denied

また、今後SteamDeckの更新データなどでストレージ容量が圧迫されていくため、64GBモデルを購入するより、上位のモデルを購入するほうが良いと考えました。 
(一応microSDカードを差すことが出来ますが、外付けのメモリーカードにゲームデータを入れると、読み込みの時間が長くなる原因になります。) 

SSDではなくeMMCを採用している 

64GBモデルではストレージにeMMCを採用していて、256GBモデル・512GBモデルではSSDを採用しています。 

Steam Deck :: 技術仕様
販売中

詳しくはありませんがeMMCはSSDと比較してデータの伝送速度が遅いようです。 

eMMCとSSDの違い比較表一覧 メリット・デメリット
eMMCのメリットデメリットSSDとの違いとまとめ一覧表

ロード時間が長くなる要因になるeMMCを採用している64GBモデルよりも、SSDを採用している上位モデルを購入するほうが良いと考えました。 

良かった点 

Steamの数多くのゲームを携帯して遊ぶことができる

まずはこれになります。 
同じく携帯できるゲーム機であるNintendoSwitchと比べるとゲームソフトの総数が圧倒的に違います。 
NintendoSwitchのソフトの総数が大体5,000本程度(2022年時点)なのと比べ、Steamのソフトの総数は50,000本程度(2021年時点)になります。 
文字通り桁違いです。 

Nintendo Switchのゲームタイトル一覧 - Wikipedia
403 Forbidden

今まで携帯して遊ぶことが叶わなかったゲームを携帯して遊ぶことができますので、とても嬉しい点になります。

気軽にゲームをプレイできる 

SteamDeckはNintendoSwitchと同じくゲームを終了せずにスリープモードにすることができます。 
なので、隙間時間に少しだけゲームを遊ぶことができ、気軽にゲームを遊べます。 
スリープモードから復帰する時間も短いのがGood!! 

自分のゲームを携帯ゲーム機で遊ばせることができる 

SteamDeckを購入した理由の1つも無事達成することができました。 

イベント出展時の様子

ゲーム出展イベントに実際に持って行き、試遊してもらい以下のようなメリットがありました。 

  • ノートPCに比べて機材が小さいので荷物の量を減らすことができる
  • 機材のセッティングが簡単 
  • 自分自身が他者のブースに赴きゲーム機を体験させることができる 
  • 物珍しさも含めて触ってくれる人がいる 

ゲームを出展する時のバリエーションを広げることができましたので、Steamでゲームをリリースしていて出展する予定がある方にとっては非常に良いゲーム機になると思います。 

悪かった点

SteamDeckへのサポートのないゲームもある

SteamでリリースされているゲームすべてがSteamDeckにサポートしているわけではありません。 

Steam Deck :: Deck Verified
販売中

ゲームのSteamDeckへの互換性カテゴリーは以下の4カテゴリーになります。

  • 確認済み そのままで快適に動作できる 
  • プレイ可能 ユーザ側で設定などを調節する必要がある 
  • 非対応 動作しない
  • 不明 互換性のチェックがされていない 

各ゲームのSteamDeckの互換性はストアページにアイコンで表示されていますので、ゲームを購入する際は事前にSteamDeckへの互換性を確認するほうが良いです。

SteamDeck上の画面

購入費用が高い 

SteamDeck本体の価格が他ゲーム機と比べて高いです。 
一番安価なモデル(64GBモデル)でも60,000円程度で、最上位モデル(512GBモデル)では100,000円程度と気軽に購入できない金額だと思います。 

しかし、Steamのゲームは他プラットフォームでリリースしている同ゲームと比べて安く販売していたり、大幅なセールを実施したりするためゲームソフトの金額を抑えることができます。 

例としてセガからリリースしている龍が如くシリーズの料金比較(ともに2023年1月22日の値段)になります。
通常時、セール時共にSteamの方が販売価格が低いことがわかります。

Steamでの販売価格
PlayStation4での販売価格

多くゲームを購入することで、他プラットフォームで購入するよりも安上がりになると思います。 

バッテリーの減りが速く感じる

ゲームにもよりますが、充電せずにゲームを遊ぶ場合2時間~5時間程でバッテリーが無くなります。 
十分な時間遊ぶことができますが、熱中することですぐ時間が過ぎていきますので、バッテリーの減りが速く感じやすいです。 

まとめ

今回は携帯型ゲーム機のSteamDeckレビューを行いました。 
悪かった点もまとめましたが、それを超える良い点が多く、購入してよかったゲーム機になります。 

個人的な良い使い方は、充電しながら遊ぶことです。 
屋内で場所を選ばずにゲームをできる自由さはとても良く、単調になりやすいRPGのレベル上げなども快適に行うことができました。 

個人的な思い出は、SteamDeckで起動する時のみ発生するバグがあったのでSteamDeck向けに動くように対応した点になります。 
あと、ゲームが快適に遊ぶことができすぎて、ゲーム開発に支障をきたしてしまった点です。 

ゲームを快適に遊ぶことが出来ますので、よくSteamのゲームを遊ぶ方は購入して損はないと思います。 

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